こんにちは、VIX Sentinel Lab管理人のhiroです。
「経済指標の発表を待ってトレードする」
これはFXトレーダーにとって基本中の基本です。
しかし――
**“市場はすでに織り込んでいる”**ことが多いのをご存知でしょうか?
私はその「織り込み」を察知するために、
**VIX(恐怖指数)**を活用しています。
実はこのVIX、経済指標よりも一足早く“空気の変化”を教えてくれることがあるのです。
■ 経済指標は「事後」、VIXは「予兆」
たとえば米CPI(消費者物価指数)やFOMCなど、重要指標は多くのトレーダーが注目します。
でも発表時には、すでに相場が反応し始めていることがありませんか?
その“予兆”のひとつが、VIXの上昇です。
VIXは「オプション市場のボラティリティ期待」を反映するため、
市場が警戒を始めると、経済指標発表の前からじわじわと上昇を始めるのです。
■ 実際の動き:VIX → 株 → 為替
市場の動きを時系列で見ると:
- VIXが上昇(不安の予兆)
- 米株先物が下落し始める(リスク回避)
- 円買い・ドル買いなど、安全資産への資金移動が起きる
この流れが数時間〜数日前から始まることもあります。
私が経験したのは、
FOMC発表の2日前にVIXが17→22まで急上昇。
その翌日、米株が大きく下落し、発表直後にはドル円が急落――
完全にVIXが先に警告を出していたことを目の当たりにしました。
■ どこを見ればいい?VIX活用の実践法
✅ チェックすべきタイミング:
- 経済指標の2〜3営業日前
- 要人発言や地政学リスクが報道されたタイミング
- 米国時間前のVIX水準変化(日本時間21:00〜22:30)
✅ 注目するVIXの変化:
- VIXが15→18へ「じわ上げ」=潜在的不安増
- VIXが一気に20超え=直近に強い材料あり
- 安値圏(〜13)で急上昇=過剰安心からの反動
■ トレードへの落とし込み方
VIXを「警報装置」として使うことで、
あなたのトレードはより戦略的になります。
例:FOMC前にVIXが急上昇していたら
- ポジションは軽く持つか、ノーポジにする
- 急変動があっても「想定内」として冷静に対応
- イベント通過後のボラティリティ低下を狙ってエントリー
■ まとめ:VIXは“空気の先読み装置”
経済指標は結果を見てから動く情報ですが、
VIXは“これから何か起こるかも”という市場の本音を映します。
初心者ほど、
- 指標の結果を見てから入る
- 直前にポジションを増やしてしまう
という失敗を繰り返しがち。
ぜひVIXを活用し、
“空気を読む”トレードを実践してみてください。
それが、未来の値動きを一歩先に捉える力になります。
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